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2004/3/9
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220万人の再定住計画 - 食糧自給の切り札? 解説: "Risk and vulnerability in Ethiopia" こうした仕組みにもとづいて、エチオピアの食糧不足に対する警告が発表され、近年では毎年70万トンにのぼる穀物援助がおこなわれてきました。これが早期警報システム (early warning system) で、飢餓を防ぐ手段としては、非常に優れた仕組みです。 しかし干ばつへの脆弱性が改善されない限り、食糧不足そのものは解決されません。そこでエチオピア連邦政府は、脆弱性の高い地域(雨が比較的少ない地域、土壌の浸食が著しい地域、人口密度の高い地域)から低い地域へ、多くの農民を移住させる計画を策定しています。これが再定住計画 (resettlement plan) です。 再定住計画に対する批判 確かに220万人もの農民を再定住させるのは簡単ではありません。トラクターで農地を切り開き、バスで農民を連れて来るのは簡単ですが、新しい農地に適した作物と栽培法を見つけ、道路や市場を整備し、学校や保健所を運営するなど、多くの課題を解決しながら「新しいコミュニティをつくる」ためには、膨大な人材と資源が必要なように思われます。 再定住計画と民族問題 連邦政府が推進する新しい再定住計画は、(1) 移住に同意した農民だけを再定住させることと、(2) 同じ民族の住む土地に再定住させることを約束して、アメリカ政府をはじめ国際社会の支持を得ました。 「同じ民族」というのはある意味、賢いやり方です。というのは、たとえばアムハラ民族の農民をオロモ民族の土地に移住させると、オロモ解放戦線のような反政府組織が「連邦政府はオロモの土地を奪い、アムハラに与えている」と非難する口実を与えることになるからです。再定住計画が民族問題と結びつく危険を、連邦政府はよく知っています。 とはいえ、移住者を受けいれる地域の人たちにとっては、移住者がどんな言葉を話す人たちであろうが、土地を「取りあげられる」ことに変わりはありません。受けいれ住民と移住者とのあいだに、農地をめぐる争いが起こる可能性は十分にあります。 議論の欠落 Dessalegn氏がいちばん問題にしているのは、220万人もの人びとの生活に根本的な影響を与える再定住計画が、連邦政府と一部の援助機関との合意によって、事務的に執行されてしまいそうなことです。少数の政治家と官僚、専門家による決定ではなく、ひろく農村や市民社会で議論を重ねながら、食糧問題を解決してゆくのでなければ、前の軍事政権とおなじ轍を踏むことにならないか、というのが彼のメッセージであって、都市への移住という提案は、議論の糸口に過ぎません。(西) 過去のニュースと解説: |
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