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貧困と市民社会
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PRSPについて貧困削減戦略書 poverty reduction strategy papers は、重債務貧困国(噛みくだいて言えば、巨額の借金を抱えている貧しい国のことです)によって策定される文書です。その目標は、経済成長や雇用を促進したり、公的サービスの質を改善することによって、貧しい生活を送る人びとをなくしてゆこうというものです。それぞれの国で貧困を削減するために、教育、保健、食糧保障 food security などの分野でどのような目標を設定するか、またその目標を達成するための資金をどのように調達し、支出するか、というような戦略が、この文書に詳しく書かれています。(貧困削減戦略書についてのより詳しい情報は世銀のウェブ・サイトを参照) PRSPの策定は、貧困国が負っている債務の大幅な削減措置を受ける前提にもなっています(この措置は重債務貧困国イニシアチブ the Initiative for Highly Indepted Poor Countries と呼ばれています)。つまり貧困削減戦略書は、「我が国は債務削減によって返済を免れた資金を、貧しい人々の生活の向上のために支出します」という誓約書でもあるわけです。PRSPでは、目標が計画倒れにならないよう、モニタリングと評価の過程が重視されます。予め細かく設定された目標値(家計収入の増加とか、教育の普及など)が達成されているかどうか、毎年報告書を提出しなければなりません。 貧困削減戦略書は、貧しい国の政府から世界銀行に提出されるものです。しかし世界銀行は、この文書を策定する過程で必ず市民社会の意見をとり入れるように要請しています(ここでいう市民社会とは、市民の福祉の向上や権利の擁護など、非政治的な公共活動をおこなっている組織のことで、具体的にはNGOや宗教組織、研究機関などが含まれると考えて良いでしょう)。いわゆる民主的な参加の過程が、重視されているわけです。 |
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