2005年05月31日

彼女を信じないでください [映画]

話を聞かない親父、痴呆症の祖母、思い込みの激しい息子…。彼らが、じつは思いやりと愛情にあふれた家族なのだと言われても、僕らはにわかに信じることができません。

どれくらい信じにくいかというと、美しい女性から「あなたを愛している」と言われたけど、彼女が詐欺師であることも知っている、というような状況に匹敵するくらい。要するに、信じることの先に幸福があるとわかっていても、どうやって信頼すればよいのか、わからないのです。

そんな込み入った社会をまえに、決して躊躇したりしないのが、韓国映画にしてラブコメの常道をゆく、「彼女を信じないでください」の良いところでしょうか。

天才的な詐欺師であるヨンジュの嘘が、ゆるぎない家族愛のなかで、ひとつひとつ真実へとおきかえられてゆく、というストーリーはなんだか強引だと思っても、またその展開がラブコメという「甘い嘘」そのものなのだとわかっていても楽しめる。というより、その強引さや嘘をめあてに映画館へと足を運んだのです。

nishi makoto

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