2004年08月06日
犬の生活 [コメンタリー]
少年院に収容された子供たちが、保健所から引き取った捨て犬を訓練して、新しい飼い主に渡すというプログラムが話題になっているようです。犬は少年とのふれあいを通じて人間への信頼を取り戻し、少年は命の大切さを学ぶのだとか。
この話がテレビのバラエティ番組で紹介されたときは、訓練を経験した少年のひとりが「僕は、自分とこの捨て犬とは同じだと思った」というようなことを言っていました。
つまりは、人間に従順な犬を育てるプログラムのなかで、社会に従順な人間が育成されるということらしい。犬はそれで良いでしょうけど、少年のほうは「犬と同じ」で良かったのでしょうか。
しかしこのプログラムの素晴らしいところは、出所した少年たちの再犯率がゼロだということです。この実績が意味することは明白なので、犬と同じで良いのかなどという疑問は、たちどころに却下されることでしょう。要するに、収容所の外側でうまくやっていける人間は、みな自分が従順な犬に似た生活をおくっていることを知っているし、知るべきなのです。
nishi makoto
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.jafore.org/cgi/mt/mt-tb.cgi/63
