2004年08月15日
エチオピアの語源 [エチオピア]
『地名の世界地図』(文藝春秋社)に、エチオピアという国名の語源は「ギリシア語のaitos(日に焼けた)とops(顔)と地名接尾辞の-iaからなる」とあるそうですが、どうやらこの本はたいへん間違いが多いらしい。
そこでWikipediaの英語版に掲載されている国名の語源をみると、英語の Ethiopia はラテン語の Aethiopia から派生したもので「その語源はギリシャ語の aithein [to burn] と ops [face] からなる」とあります。あたらずといえども遠からずですか。ちなみにこの国名をアムハラ語で発音すると、概ね「イトゥヨップヤ」と聞こえます。
現在のエチオピアのうち、主にティグライやアムハラと呼ばれる民族が居住する地域(アビシニア高原)にあったのが、アビシニア王国です。英語の Abyssinia の語源は、アラビア語の al-habash であるという説が一般的なようです。現在でもアラブの人びとはエチオピア人のことを habash と呼びます。
アムハラ語でも habesha (abesha) という語があって、「私はアベシャだ」などと言います。これは概ね「私はエチオピア人だ」という意味なのですが、オロモやソマリのなかには「私はエチオピア人だがアベシャではない」と言う人も少なくありません。現在は同じ国に住んでいるが、自分たちはアビシニアの末裔とは異なる民族なのだ、というわけです。
nishi makoto
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